【ご報告】リーダーを引き継ぎます
こんにちは。宝の町をブラッシュアップ、リーダーのNです。
私事ではありますが、この3月に呉高専の本科を卒業いたします。
そして、同時にチームの代表から降りることとなりました。
4月からは呉高専の専攻科に進学いたします。
専攻科生として、後輩たちを見守っていけたらと思っています。
今回リーダーを降りるにあたり、今回は少し、1年生のころのチームでの思い出を振り返ってみます。
私は中学生のころ、当時流行っていたサブカルチャーがきっかけに、呉の町に通い始めました。
そして、港や船のある街並みの魅力に気づいてからは、呉そのものが好きになりました。
2016年4月、呉高専に入学した後も、その思いは変わりませんでした。
放課後は毎日のように呉で途中下車して、港まで散歩に行く生活を送っていました。
そんなある日、教室に1枚のポスターが貼ってあるのを見つけました。
それはインキュベーションワーク(以下、IW)という、呉高専の全学年一体で参加している実践型授業の、あるチームのポスターでした。
まもなく1年生も配属されるため、その勧誘に張り出されていたのです。
活動内容を読んでみると「大和波止場でキャンプ」「呉中央桟橋の5階をリノベーション」を目指すこと、とありました。
正直、よくわかりませんでした。何のためにそんなことを?
しかし、IWにいくつかチームがある中で”呉の町”に焦点を当てたチームは、ここと、もう一つだけでした。加えてここならば、毎週授業で呉に来れるのでは?と考えた私は、「宝の町をブラッシュアップ」に参加することを決めました。
先輩方は優しく、すぐに緊張も打ち解けました。そして、このチームの目指すところを教えてくれました。
「学生にしかできないアイデアで、呉の魅力を引き出したい」ということでした。
そして、何度か中央桟橋や大和波止場に出向き、ミーティングを重ねました。
何が問題なのか、何があればもっと輝くか、に着目してそれぞれの場所を眺めると、これまでは見えてこなかった姿が浮かび上がってくる様でした。
2016年夏、クルーズ船「銀河」で、当時の呉市長にプレゼンする機会をいただくなど、少しずつ高専生だからできることに気が付き始めました。
2016年秋、大和波止場でキャンプを行いました。
様々なアクシデントもありましたが、無事に終えることができました。
このチームに入る前は、こんな場所でキャンプ?と不思議に思っていましたが、その先入観はすべて打ち砕かれました。大和波止場は、やろうと思えばキャンプもできる!という事実が、なによりも収穫でした。
2016年冬には、先輩方がひとつの企画を僕に一任してくださり、
僕が写真が好きだったことを活かして、展望台で写真展を行いました。
設置した感想ノートには数々のメッセージがあり、この場所を訪れる皆さんの呉愛が伝わってきました。
そして年度末の2017年3月、チームの全員で一年間用意した大改装リノベーションを実施し、活動を終えました。
先輩方は、ここでチームをたたむ予定だったそうですが、
僕自身この一年間が本当に楽しかったため、当時のリーダーに泣きついて、続けていただくことを決めてもらいました。
それからは、チームもメンバーが増えて、できることが増えていきました。
展望台へのインテリア、カウンターの設置、中央桟橋2階のキッズスペースの改装。
学内外のイベントでの、親子向けワークショップ。
その中でも私は特に広報に力を入れて、Twitterやブログの更新、情報管理を行いました。
宝町地区の歴史をまとめた冊子「宝町のあゆみ」の制作時には、大和ミュージアム館長様に取材する機会もあり、個人的な集大成となりました。
できなかったことも多々あり、いくつか関係各所に迷惑をおかけすることもありました。しかし、それを踏まえて、アイデアを現実的にまとめるようになりました。
特にこの1年間は、コロナ禍による休校などで十分とは言えない時間数の中で、後輩一同に支えられて十分に活動することができました。
このチームはほかのIWのテーマに比べ、やりがいは多くも、忙しいことは事実でした。
僕個人は楽しくやれることでも、全員がそうではないはずです。呉のことが好きな人がいれば、そうでもない人もいる。
そんな中でも、偉大な先輩方、そして優しい後輩たちが居てくれたからこそ、5年間楽しく活動することができました。
来年度からの、後輩たちのチームが楽しみです。